ばんでいじ感想

昨日、ばんでいじ観てきました。
非常にざっくりとした感想をば。

シングル聴いてもしっくりこなくて、えむすて観てももやもやが募って、アルバム聴いても腑に落ちなくて…っていう感じだったLANDS。映画を観たことでやっと納得できたというか消化できたような気がします。
『元気』ばっかり何パターンもあったことも、スカバージョンだけ明らかに毛色が違うことも、『勇気』なんて似たタイトルの曲があったことも、ボーナストラックの歌詞がその部分だったことも。

ナツとじんじんはイコールなのだと何度も思いました。ナツはナツだし、じんじんはじんじんだ。だけど、ナツはじんじんでじんじんはナツなんだと。
じんじんが今いる場所がじゃにーず事務所だから今のカトゥーンあかにしじんがあるけれど、もしじゃにーずに入らなくてバンドマンの道に歩んでたらナツだったのかもしれない、って。じんじんがナツを演じてる、っていうより、じんじんはイコールナツだったかもしれない、って思ってしまうような、不思議な感覚。
これってじんじん本人やじんじん信者さんたちには否定されそうだけど(笑)。でもどこにいたとしてもじんじんはじんじんでナツだったんだろうな。……うまく言葉に出来ませんがなんだか色々なものにすごく納得できてそう感じました。…まあそれぐらいナチュラルな演技だったってことだよね。

全体的にはすごくシンプルな内容だったような。バンド内の人間関係あれこれをさらっと描いていて。最近有りがちな派手なCGやら海外ロケやらみたいな無駄なお金使った感じも無く。アサコとナツが知り合う流れなんかはうまくいきすぎで女子の妄想ストーリーって感じだし、振り返ってみるとあれもこれも放置で終わっちゃったよなーっていう粗さも感じるけど、音楽プロデューサーさんが描いた音楽映画っていうのはわかる。から、これはこれでいいのかもしれない。『元気』が世間受けする楽曲に出来上がっていく様なんかは、音楽業界すげー！！と思った。
ついでにあれだけ絶賛されてたユキヤの歌声も聴いてみたかった…っていうか、杏ちゃんの歌声の安定っぷりすごい(笑)

最後にわたくしごとですが、映画終盤で、ナツの部屋でアサコがナツと決別するシーン。アサコが、うじうじして薄っぺらで怖がりな自分が大嫌い。だから、わたしに似てるナツのことも大嫌いだと言うところです。アサコは「うじうじして薄っぺらで怖がり」なキャラクター設定には見えなかったので若干違和感があったんだけど…ただ、まるで自分のことを言われてるようで胸の奥をグサリとやられた気になりました。うじうじして薄っぺらで怖がりな自分が大嫌い。そうなんだよなあ…常日頃その場しのぎで薄っぺらな自分を、今年こそは中身のある人間にしてゆきたいと…思っています…（弱気）

って、なに、この自分語りな締め。(笑)