見慣れない景色に戸惑いもほんのちょっとあるけど

7月25日、かつんコン東京ラストにいってきました。
長くなるので結論から言います。
かつんはもうファンよりも一歩も二歩も前を歩いていました、振り返ることなく、今を一所懸命に戦いながら。



以下、個人的な意見です。見事にひっちゃかめっちゃかです(自覚はある)。



言葉じゃうまく表せないんだけど…なんだかすごく納得させられてしまった。「5人のかつん」だの「6人のかつん」だのではなく、もうとにかくあれがかつんなんだって。「6人でいたこと」にまだこだわってるのって、わたし(を含むファンの一部)だけなんじゃないかなと感じるくらいに。もう本人たちはその時期を過ぎて、ただただ今を一所懸命に生きることに全力だった。いい意味で薄情なくらいに割り切っているように見えたから、わたしたちも納得するのが必然だったように思えた。


ライヴ中に一度も彼の話は出なかったけれど、それがなんだか不自然ではなかったんだよね。
ワイルズの頭のとこの一人一人加わってハモっていくところで、ステージ正面に大きくセッティングされた『KATTUN』のライトが、唄うひとのイニシャルが点灯していくようになってたんだけど、当たり前のようにかめちゃんの時に『KA』という二文字が光って。次の彼のパートも当たり前のようにかめちゃんが歌って、再び『KA』の文字が光って。
噂にも聞いていたリアフェでは当たり前のように田口がハモって。
まさかのトリプルアンコで唄ったハルカナでは当たり前のように田口がハモって、当たり前のようにたっちゃんがフェイクに入って。
きっとこの形態に持ってくるまでってすごく大変だったと思う、結成10年目にして今さらなんでっていうような努力があったように思う。でも、(歌唱力的な完成度はさておき)間違いなく成り立っていた。



ここまでできるっていうことを見せつけられてしまうと、むしろ、これまでわたしたちが『6』にこだわってた意味ってなんだったんだろう、って。昨日の帰り道はそんな風にさえ考えてしまった。


裏事情にどんなことがあってこういう形になったのかはわからないし今後も一生明かされないのかもしれないけど、こんなに『かつん』を盛り上げようとかつんが頑張ってるんだから、もっともっと今よりずっと上へ突き進んでほしい、報われてほしい。


一方で、かつんと道が分かれてしまった彼の居場所はもうここにはないんだと思った。わたしがかつん結成からこれまで『6』に散々こだわって10年生きてきたことや、一度は離れたのに彼のおかげでじゃにおた復帰したことを思うと寂しくないと言ったら嘘になるし、まだこだわりたいファンもいるのかもしれないし、「これで良かった」かどうかはわからないけど。でももう、「これでいく」んだということだけはわかった。穴もなく当たり前のように歌い上げた、トリプルアンコのハルカナがとどめでした。

もちろんかつんメンが涙を流すようなことはなかったし、今回の件に関してファンの前で説明したり謝ったりすることもなかった。かつんがこれからも先へ進むためにはそれがすごく良かったと思う。
変に中途半端なことして『かつんは6人じゃなきゃ認めない』みたいな運動が起こるのなんてまっぴらだもの(とはいえどこかで起こるかもしれないけれど)。そんな湿っぽさ、かつんとかつんファンには要らない……要らないグループであってほしい。
過去にとらわれて涙してる暇なんてないくらい、前へ前へ突き進んでいくグループだと信じてる。



…まあ、途中では過去の曲に6人の影を見てぐっときてしまったり、FARAWAYやPROMISE SONGを聴いて彼を連想してため息ついたりもしてしまったんだけどね。「うぇ」*1も「スウィーティ」*2もラブユアの英語も無くて、あちこちに彼の存在がなくなってしまった空白を感じる瞬間が散らばっていて、彼の存在感の大きさを感じたりもした。今自分が彼の担当だったりしたらまた諸々感じ方も違うんだろうなとは思うんだけど。

客席に手繋がせるとかどこのなんとかえいとですか^^かつんコンで仲良しこよしとか信じられない^^と相方と呟きながら半笑いで手を繋いで『うぃーあーかとぅーん』やってきたんだけど、手繋ぎはさておき。今回は最後にみんなに叫ばせた言葉が『(うぃーあー……)かとぅーーーん!!!!!』だけで。
いつもは『(おれたちがー、)けー、えー、てぃー、てぃー、ゆー、えぬ、かとぅーーーん!!!!!!』ってやっていたのに。…でももうきっとそのコールはやらないよね、というかできないんだよね。これまでイニシャルに合わせてメンバーがカメラにアップに映る演出だったから。



まあ、そんなこんなでやっぱり「これまでに積み上げてきたもの」があるからこそ余計に寂しくもあるのは事実なんだけども。でもそれ以上に今を生きるかつんがパワフルだった。


今回の曰く付きソングのうちの一つ・FARAWAYで、たぐこきがすごく楽しそうないい表情で絡んでたのが脳裏に残ってるんだ。よりによってこの曲で。だからこそ、ここでいちいち憂いでいるようなかつんじゃないんだ、って再確認できた。
参戦前は憂鬱で仕方なかったけど、参戦して良かったです。やっぱりかつんの良さを120%感じるにはライヴに行かないとだめだね。こきたんも改めて「俺たちはライヴで始まったグループだから」って言ってたし。


……せっかく『今のかつん』を認められたから、しばらくは昔のライヴ映像を観るのは控えようと思う。またうっかり『6』にこだわる自分に戻ってしまっては、2010年7月25日という日が無駄になってしまう。*3薄情なことするようだけど、今のかつんと送り出した彼との両方を肯定するためにはそうでもしないとだめになってしまう気がするんだ。







ここからはさらに私事。
やっぱりかつんコンがだいすきだと改めて確信を得たので、来年も再来年も機会さえ合えば関東1公演は参戦すると思います。あれを観ないのは人生損する(真剣)。
でも、もう関東全ステっ☆とか、地方3ヶ所遠征☆☆☆とかはしないんだろうなーとも思いました。だいすきだけど、永遠にわたしのホームグラウンドだけど、もう全力振り絞って力添えしようとする『担当』というポジションからは手を離れたんだろうなって。
ちなみに田口さんのビジュアルは今回本当にハズレがなくて…ずっとネックだったオールバックでもなく髪型は爽やかでかっこよく、衣装も去年のハンパ丈やらまっすーパンツとは比べようがないくらいかっこいいスーツ率が高くてハズレが1つもなくて。しいていえばソロ曲がつまらなかったのと、歌パートが増えたことでダンスが減ったのが少し残念だったけど、それでも申し分なかったの。
でも、それでも、「たぐちかっこいいなー」と呟きながら随分と落ち着いて見ていられた。息も心臓も止まりそうなくらい心鷲掴みにされた誓心や、トロッコで近付いてくる姿に号泣したリアフェ、ソロなのに会場を一体とさせてやりきる姿に感動したラブアタック、息を止めて双眼鏡を覗き込んだドンチュー……あの時間たちとはもう違ってしまったんだって。
やっと…やっと区切りがついた。
ずぅっと全面的に惚れ込んでいたところへ心をえぐられて勝手に傷付いた2008年秋冬のホワクリから2年弱。口を開くと憎まれ口ばかり出るから最近はあえて触れないでいた。でもやっと半歩下がったところからたぐちを…かつんを愛せそうな気がする。



ありがとう。だいすきだよ、ばか。

*1:※ドンチュー

*2:※きぷふぇ

*3:…というくらい、これまで積み上げてきたものって大きいんだよね、なんだかんだ言って